赤い?映画: Wスナイパー(前編・後編)

Wスナイパー 宿命の対決 前編 FBX-068 [DVD] Wスナイパー 宿命の対決 前編 FBX-068 [DVD]
(2012/07/30)
イリーナ・アペクシーモワ、イリヤ・シャクノフ 他

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Wスナイパー 宿命の対決 後編 FBX-069 [DVD] Wスナイパー 宿命の対決 後編 FBX-069 [DVD]
(2012/07/30)
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2007年“ロシア”テレビ映画作品 原題は前編が“Антиснайпер”(アンチスナイパー)、後編が“Антиснайпер. Двойная мотивация”(アンチスナイパー・二重の動機)

【あらすじ】
ユーゴスラビア紛争。狙撃任務についていたアレクセイ・ポゴジェフは子どもを抱く標的を撃つことを躊躇していた。するとどこからか別の狙撃手がアレクセイの標的を狙撃。さらにアレクセイも撃たれてしまう。
数年後、アレクセイは内務省の警視となっていた。彼は脱税をしている化学コンビナート社長モリンを暗殺しようとする犯人を捕らえるため、暗殺を請け負った狙撃手カムイシェフスキーをおとり捜査にかける。
暗殺は直前で阻止され、カムイシェフスキー逮捕にも成功する。
しかし、カムシェフスキーは何者かに狙撃され死亡。さらにモリンの捜査を行っていた税務局捜査部長タチアナも狙われる。アレクセイはタチアナの警護をしつつ謎の狙撃手を追う。

DVD二枚に渡る本作。
何よりかによりこのジャケットがまずい!

まず第一に前編と後編がほとんど変わらず見分けがつけにくい。
おかげで、ずいぶん前提を描かずに話を進めるなぁ…いかしかしおかしいだろ!
とジャケットをよく確認したら「後編」と書いてあることに気が付いたのはラスト15分前。
あわてて前編から見直す始末(ま、これは私が悪い)。

第二に、謎のスナイパーをばっちりジャケットにのせちゃってる!
ま、そんな謎というわけではなく、普通に本編を見ていてもすぐ犯人は分っちゃうのですが…

上記二点は例によって彩プロの問題ですが(しつこいですが私は彩プロファン)、本編の映像・ストーリーも荒削りで正直少々つらいものがあります。
キャラクター造形もいまいちで、ウクライナ・ロシアをめぐる大捕り物が、いつの間にか個人的な争い(ストーカー騒ぎ)に縮減されてしまっています。

スナイパーとタイトルがついていますが、狙撃シーンはあまりありません。
謎の狙撃手、コードネーム「アレクス」が使用するのはブレイザーR93 LSR2
アレクセイが最後に手に取るのは競技用のボルトアクションライフル(MTs-116?しかしストックはともかく機関部の形状が異なるので違うか?)。
AKS-74U装備の税務局の武装捜査員が突入するあたりはネタとしては面白いのですが、緊迫感がまるでないカット割りと音楽が残念。

ところでこの作品、ジャケット裏面には「ロシア作品」と書いてあるのですが、車のナンバーがウクライナ国旗ぽかったり、ロシア内務省から捜査協力で典型的ロシア人がやってきたりで、どう見てもロシアが舞台ではない。
と思っているとそのロシア人捜査官が「今やウクライナは外国だ」なんて言ったりして舞台がウクライナと判明。

特典の予告編にも「ロシア特殊部隊スぺツナズのエリート・スナイパー」
とかデカデカと書いちゃってますがロシアじゃないよ…
ユーゴ紛争の時にはすでにウクライナは独立しています。

本作品はStar Mediaという会社が製作していますが、ロシア、ウクライナ、カザフスタンにスタジオを持ち、CIS諸国で製作・配給を行っているようです。

ということで、本作品は実質的にウクライナ作品と言えるでしょう。
どうやら続編の「アンチスナイパー」という作品も日本でリリースされているようです(原題は本作も続編も“Anti-Sniper”)。

えー…暇なら見ます。
しかし見ちゃうんだろうな…