本グループは2016年4月から川本が指導教員として運営しています。学院としては「理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 科学技術コミュニケーション研究室」という名称ですが、本グループは「科学史研究室」という名も持っています。これは川本が所属する「理学研究院 物理学部門」において現在も用いられており、長い歴史を持っています。
科学史研究室の歴史の詳細については、元・科学史研究室教員で北大名誉教授の杉山先生による以下の資料をご覧ください。
杉山滋郎「北大における科学史の教育・研究の歴史」(2016.3.23)概要年表
1930~1944 | 阿部良夫: 専任講師として理学部で「自然科学史」を講義 |
1951~1977 | 岡不二太郎: 教養課程で「自然科学概論」を講義 |
1977~ | 石垣寿郎: 教養課程で「自然科学概論」を講義 |
1979.4~1991.3 | 高田誠二: 教養課程で「科学方法論」を講義 |
1991.4~2016.3 | 杉山滋郎:「科学史」を講義。後に「サイエンスを再演する(科学史入門)」に改題 |
1994.4 | 大学院教育を開始(理学部 物理学専攻量子物理学講座 科学史・科学基礎論分野 科学史研究室) |
2006.4 | 理学研究院(教員)と理学院(学生)に組織改編 理学研究院 物理学部門 科学史・科学基礎論分野 科学史研究室/理学院 自然史科学専攻 科学コミュニケーション講座 科学技術コミュニケーション研究室 |
2008.4 | 科学コミュニケーション研究室担当として三上直之(高等教育機能開発総合センター)が着任 |
2014.4 | 杉山の後任として川本思心が着任:「サイエンスを再演する(科学史入門)」を杉山と分担 |
2016.3 | 杉山が退職(2014・15年度は特任教授) |
- 杉山研メンバー一覧(修士・博士課程修了者)
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武田増満 2009.4~11.3
2011.4~17.3堀内寿郎による水素電極反応の研究とその特色(修士) 佐藤秀美 2007.4~09.3 ナノテクノロジーの多様性とリスクマネジメント(修士) 松橋玲 2004.4~06.3 戦中・戦後における日本の高圧法ポリエチレン研究の変遷と技術導入-アカデミックな視点から再検討(修士) 中村滋 2004.4~06.3
2006.4~x.x星野華水による”チャート式”の起源とその特徴(修士) 田中明恵 2002.4~04.3
2004.4~14.3微小振動の測定 -音響学者小幡重一のもう一つの研究(修士) 髙橋幸紀 2001.4~04.3 明治初期における日本人科学者による重力測定(修士) 上田理沙 2001.4~03.3 19世紀末の゛神経インパルス” ― その本性と研究方法(修士) 栃内文彦 1999.4~01.3
2001.4~05.3第二次世界大戦前の日本岩石学界への物理化学的研究手法の導入過程 -坪井誠太郎による Bowen 火成岩成因論の研究-(修士)
A Study of the Japanese Geological Community in 1950-60s —Influence of Three Factors on the Controversies on Physicochemical Approaches—(博士)田島俊之 1999.4~01.3
2001.4~07.3モザイクCCDカメラの開発史に見る高エネルギー実験物理学者の影響(修士) 高橋智巳 1995.4~97.3
1997.4~12.3放射年代測定法と多色性ハロー(修士) 吉田省子 1995.4~97.3
1997.4~03.3平山清次と小惑星の族(修士) 伊藤伸子 1994.4~96.3 フランシス・ガルトンと優生学(修士) 吉田晴代 1994.4 ~ 96.3
1996.4 ~ 99.3田中舘愛橘とelectromagnetic declinometer(修士)
Aikitu Tanakadate and the beginning of physical researches in Japan(博士)