久しぶりの休日。気晴らしに、市川石坂版金田一の「病院坂の首縊りの家」で病院坂のロケ地となった場所に行ってきました。
自転車が大学に置きっぱなしだったので、そこからスタート。
ちなみに私の居室は目黒区緑が丘にあります。
緑ヶ丘といえば、金田一が住んでいた緑ヶ丘アパートがあった場所です(小説では世田谷区緑が丘)。
緑ヶ丘から自由が丘へ抜け、さらに等々力通りを西へ。
等々力といえば、東京近辺の事件で金田一とからむのが等々力警部。
40分ほどで目的地に到着。住所は世田谷区岡本1丁目。
おおーっ! 一目でわかる病院坂!
当時の様子がまだ残っています。
こちらが映画の中での病院坂。
コンクリートがアスファルトになり、電灯の形が変わったり増えたりしていますが、周囲の木々や家はそのままです。
ちなみに左手手前の茶色い電灯の脇に立つ門柱が法眼家のお屋敷、通称「首縊りの家」の門柱という設定です。
風景が変わらなかったのは、坂の右側は聖ドミニコ学園の敷地と建物で、左側は大きな二つの御宅だからです。
法眼家の御屋敷は区立岡本地区会館になっていました(いやなってないだろというツッコミは無視)。
それ以前は何が立っていたのか分かりませんが、区の土地か何かだったのでしょうか。
この「首縊りの家」の西向い、病院坂の下には砧公園内から流れ出る谷戸川が流れており、六之橋という小さな橋がかかっています。
下の写真は川をわたり、病院坂の向側にある坂から撮影したもの。
谷戸という名前が示す通り、ちょうど谷合に法眼の御屋敷があるわけです。
今度は逆に病院坂から見下ろした写真。
ここから金田一は三之助の人力車を見下ろし、そして去って行きました。
しかし肝心の場所が路駐車で見えん(怒
劇中では病院坂は谷合に降りる坂ではなく、小高い場所にある坂として描かれています。
個人的には市川石坂版金田一で悪魔の手毬歌と双璧をなす本作は、特にこの病院坂でのラストシーンが美しい。
当時とほぼ変わらぬ姿を残すこの場所は、金田一ファンならぜひ訪れるべき場所でしょう。