国際技術哲学会(SPT: the Society for Philosophy and Technology)第23回国際会議にてReDURCプロジェクトで6月10日にオーガナイズドセッションを組み、メンバーの一員として川本も発表しました。会場は国立オリンピック記念青少年総合センターです。
SPT2023のテーマは“Technology and Mobility” ですが、幅広いテーマの発表も可とのことでした。ReDURCではMobilityを単なる「車」「移動体」ではなく、Mobilie public 流動的な公衆(Sheller 2004)、Mobilized public 動員される公衆(Hess 2016)と読み替え、デュアルユース問題を公衆との関係において論じる内容としました。
- Governing mobilized threats and concerns on dual use research
Session Chair: Go Yoshizawa
- Considerations on the pros and cons of generating enhanced potential pandemic pathogens (ePPPs) through gain-of-function (GOF) research
Nariyoshi Shinomiya, Jusaku Minari, Go Yoshizawa - Dual use issue as science communication: A study of Japan
Shishin Kawamoto - Consideration for developing practical ethical framework and governance for DURC
Naoto Kawahara
川本はケーススタディとして、2011年の鳥インフルエンザウイルス論文問題で、研究者コミュニティ・日本のメディア・日本学術会議の三者が、2011年8月から2013年1月までの間に、どのように対応したかを分析し、デュアルユース概念がどのように社会的な影響下で変化したのかを検討しました。残念ながら、前日の夜は学会パーティーで大盛り上がりだったせいか、参加者はあまりいませんでしたが、発表を機にグループで議論を進めることができました。
翌日は公開シンポジウム「技術とモビリティ ─ 誰もが自在に移動できる未来を実現するために」を聞きに日本未来科学館へ。写真撮影など若干の運営サポートをしつつ参加をしました。