Re: genesis 第1話

「生命科学系で面白い映像作品ないですかね」「Re: genesisってのが割といいですね。後のシーズンは微妙ですけど」という話を成城の先生ことSさんから聞いたのはけっこう前。ようやく入手し、せっかくなのでCoSTEP受講生に声をかけて上映会を実施しました。Kさん、Sさん、Aさん、Fさん、MさんTさんの6名が参加してくれました。

【あらすじ】

トロントに本部をもつNorBACは、アメリカ・カナダ・メキシコのバイオセキュリティ/セーフティ問題を調査・諮問する専門機関。デイビッド・サンドストロムはその腕きき分子生物学者だが、性格や私生活は破綻気味(ありがち)。
そのNorBACに謎の伝染病の情報がもたらされる。検査の結果、患者からラクダ天然痘ウイルスのDNAが検出された。しかしラクダ天然痘はヒトには感染しない。おまけに患者はエボラウイルスにかかったかのように全身から出血している。だがエボラは検出されない。何故? デイビッドは様々な仮説を立てるがいずれも検査の結果、棄却されていく。
感染者が増える中、自分をクローンだと名乗る少年がデイビッドを訪ねてくる。冷たくあしらうデイビッドだが、少年の父は著名な生物学者だった。彼は本当にクローンなのか? そしてデイビッドは娘との会話で謎の伝染病ウイルスのヒントを得た。このウイルスは、ある方法でエボラが検出できないように、ラクダ天然痘ウイルスとの合成でつくられたウイルスではないか…悪意ある何者かによって…
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【感想】
キャラクターと絵面がじみー(ある意味リアル)、序盤展開がおそいー(後半は乗ってきたかな…)、専門用語けっこうでてくるけど一切説明なしー、というのが全体の印象。

(用語はブックレットで解説)

Re:genesisは2004年の作品で、それはまさにNorBACのモデルであるNSABBが設立された年。そんなネタをドラマにしちゃうってのは流石ですよ。そりゃ日本は戦争に負けますよ。

閑話休題。エボラが検出されない「トリック」は一応理屈にはあっているものの、それほんとにウイルスとして機能するんかい?と思わなくもないが、「パパはドクターだけどPhドクターで医者じゃない」とか定番のセリフもあったりして、理系・生物系の人はいろいろ楽しめます。もちろんそれ以外の方にも。

それにしても視聴後にSさん(理学部生物)がしっかり解説してくれて一同なるほど~となったのはよかったですね。複線らしきものについても参加者との話会いで気付かせてもらえました。ちなみにデイビッドの娘リリス(この名前がまた示唆的)を演じているのはエレン・ペイジ。「インセプション」にも出ている女優さんで、これは映画好きのFさんが発見。よくわかりましたね…流石。