筑波大学からマシュー・ウッドさんが来訪し、研究について軽くお話を伺う機会がありました。
マットさんは筑波大学でサイエンスコミュニケーション教育に携わっており、CoSTEPを参考にするために北大にいらっしゃいました。11月2日に筑波大学で開催されたシンポジウム「Build SciComm」ではチェアをつとめ、私も登壇者としてお世話になりました。約3ヶ月ぶりの再会です。
マットさんは元々生物学をバックグラウンドにもち、オーストラリア国立大学でサイエンスコミュニケーションで博士号をとりました。そのテーマは科学におけるビジュアル・ダイアグラム。「ええっそうだったんですか」ということで急遽、M1の片岡さんもさそって一緒にランチをすることになりました。
(札幌にも長くすんでらしたマットさんも「今年は雪がすくないね」とのこと)
単なる生物の生活環が描かれている場合と、その周囲の背景などの文脈も描かれている場合では、後者のほうが共感と関心が高まるという研究でした。話題はさらに科学や自然の「擬人化」にも及びました。関連分野で研究している人がいることはとても心強いことです。
Matthew Wood & Susan Stocklmayer
Exploring the Relationship Between Visual Context and Affect in Diagram Interpretation
Diagrams 2018: Diagrammatic Representation and Inference pp 509-516
Matthew Christopher Wood
The potential for anthropomorphism in communicating science: Inspiration from Japan
Cultures of Science/2(1)/pp.23-34, 2019-03