2名の修士論文アブストとAIRを公開

昨年度修了した荒木藍さんと、Madel Facunさんの修士論文アブストラクトと目次、そしてAIR (Altanative Inscription of Research)を北大図書館のリポジトリHUSCAPに登録しました。

AIRとは要するに研究を論文とは別の形で表したもの、例えば短時間で自分の研究を簡単に印象深く紹介するための媒体で、写真でも模型でも踊りでもなんでもOKなものです。


AIRタイトル: Integrating Narratives

修士論文タイトル:フィールド調査から明らかにする科学と地域社会を融合する専門知 : 洞爺湖有珠火山マイスターの事例から(荒木 藍)


AIRタイトル: Changing minds

修士論文タイトル:Analysis of COVID-19 Vaccine Communication Among Transnational Filipino Families Using Family Systems Theory (FACUN, Maria Adelina Marzan)


AIRについての当人による小解説はリンク先のpdf末尾に記載されているので、見ていただければと思います。

荒木さんの「Integratin Narratives」はフィールド調査での様子やフィールドノートの写真などで、昭和新山と洞爺湖を描いたフォトモザイクです。数々の情報をあつめて、洞爺湖有珠山ジオパークを描いた研究の枠組みをストレートに表現してくれています。

Madelさんの「Changing minds」は研究で得られた知見のひとつをGIFアニメで表現した作品です。「科学的見解」に非常に肯定的な人や、肯定的ではないもののそれを強く周囲に主張できない人の間で、大きくは変わらずとも一部変わるmindがある、という科学技術コミュニケーションの機微を表していると私は感じました。