淵野辺のエンジン

事務関係の所用があって青学の淵野辺キャンパスへ。

淵野辺駅周辺にある大学は青学だけではありません。
桜美林大学もあり、駅のすぐそばにはPFC(プラネット淵野辺キャンパス)があります。

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毎週青学に行く際、ガラス越しに見える航空機のエンジンらしきものが気になっていたのですが、今回とうとうちょっとお邪魔して見てきました。

間違いなく航空機エンジンです。

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ブレードは途中で切り落とされているようですが、カットモデルで内部が見えるようになっています。

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パネルによると40-50年代の哨戒機/爆撃機PV-2のエンジンとのこと。
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PV-2「ハープーン」 海上自衛隊 第1航空群
速力    278km/h(巡航)
エンジン  P&W R-2800-31 空冷星型18気筒 2,000馬力×2基
機体    22.9m × 15.9m × 3.5m (幅×長さ×高さ)
全備重量 14.970kg
重量    5-6名
製造会社 米国ロッキード社
配備    昭和30年2月16日
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R-2800-31はR-2800の派生型の一つで、R-2800シリーズは、F6Fヘルキャット、F4Uコルセア、P-61ブラックウィドウ、P-47サンダーボルトといった第二次大戦の名機や、CH-37、S-60といった第一世代のヘリのエンジンでもあるというベストセラーエンジンです。

そして、エンジンには以下のタグが。
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鹿屋航空基地
品名    CUT-MODEL
物品番号 R2800-31
6910-321-49579
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鹿屋航空基地は鹿児島の鹿屋市にある海上自衛隊の基地で、対潜哨戒機や救難機が配備されています。
現行機はP-3Cで、その前はP-2J。
WikipediaによるとPV-2は1955年1月に17機がアメリカから供給されていますが、試験的な運用だったようです。
鹿屋基地にも配備され、そのうちの1機のエンジン1基が今淵野辺にあるようです。

このカットモデルはモーターとベルトで接続され、可動できるになっているように見えます。

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桜美林大学にはアビエーションマネジメント学類というコースがあり、
航空関係企業での人材やパイロットの育成を行っているようです。
その関係でエンジンを展示しているのですね。

階段の上にはブレードも展示されています。

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何のブレードか不明ですが、フライト・オペレーションコースの学生寮である啐啄寮の壁についているブレードと同じ?でしょうか。

貴重なエンジンモデルです。
思わぬところで良いものを見させてもらいました。