多摩川左岸、下丸子付近のサイクリングロードから脇へおりる小道の路傍にたつ碑。
この付近には三菱重工、そして三菱自動車の工場があったと記されています。
———碑文———
丸子工場跡地
三菱重工業株式會社 東京機器製作所
昭和14年7月~昭和46年4月
三菱自動車工業株式會社 トラック事業部 東京自動車製作所
昭和46年4月~平成13年5月
———————-
三菱重工のサイトにある年表によると、昭和12年に工場の建設が始まったようです（三菱重工 汎用機・特車事業本部）。
昭和14年という年代を見ると、実質的に日本の主力戦車だった九七式中戦車の主力製造工場だったことになります。
1945年4月から5月の間に行われた川崎と東京南西部に対する大空襲ではこの一帯も甚大な被害を受けました。
戦後の占領期には1.5kmほど北にある東海道本線貨物支線からもこの工場に支線が引かれていたそうで（yukimi’s blog丸子信号場）、規模の大きさがうかがわれます。
現在の跡地はマンションになっていますが、大田区南部には現在も多くの大小の工場が立ち並んでいます。
2012.9.24
コメントを頂き修正
「東海道本線」→「東海道本線貨物支線」
2014.2.15
コメントを頂き支線に関する記述の位置を変更し「戦後の占領期には」と追記
