Sゼミで次の輪読会の題材をどうするか、ということになり、とりあえず全員でおすすめ図書をあげることになりました。 6名で計21冊。
なかなか参考になるのでご紹介します。
社会理論と社会構造 (1961/09) ロバート・K. マートン |
社会学の古典。第三部に「知識社会学とマスコミュニケーション」、第四部に「科学の社会学」があり、STS、メディアに関して今でも読んでおくべきことが記されている。
イノベーションの普及 (2007/10/17) エベレット・ロジャーズ、Everett M.Rogers 他 |
イノベーション研究の教科書的な本。新しいモノ・コトが広がる過程での人やメディアの関わりなどについて事例と共にまとめられている。
人々の声が響き合うとき : 熟議空間と民主主義 (2011/04/21) ジェイムズ・S. フィシュキン |
討論型世論調査の実例と理論、大規模調査と討議空間の設計と正統性などについて記述。
ソーシャル・キャピタル―社会構造と行為の理論 (2008/07) ナン リン |
ネットワークを資源として捉えたソーシャル・キャピタル(社会関係資本)論の教科書。
グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press) (Harvard business school press) (2008/11/18) シャーリーン・リー、ジョシュ・バーノフ 他 |
ソーシャルテクノロジーの普及がどのように産業に大きなうねり―グランズウェル―をもたらしたのかを、豊富な事例分析から論じている。
コミュニケーション (社会科学の理論とモデル) (2000/09) 池田 謙一 |
情報はどのように共有されているのか。大規模世論調査等から論じた社会科学の教科書。
想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (ネットワークの社会科学シリーズ) (1997/05) ベネディクト アンダーソン |
国民国家論の古典。近代にナショナリズムがいかに形成されていったのかを描く。
科学が作られているとき―人類学的考察 (1999/03) ブルーノ ラトゥール |
アクターネットワーク理論によって、出来上がった科学と作られつつある科学、科学者と科学的知識、社会を論じた科学論の大著。
テクノサイエンス・リスクと社会学―科学社会学の新たな展開 (2009/09/10) 松本 三和夫 |
科学・技術によるリスクや、科学・技術への社会的影響を整理し、科学社会学における問題点を整理。
社会知デザイン (知の科学) (2009/06) 西田 豊明、角 康之 他 |
コミュニケーションによって生まれる社会知の概念、研究・教育について記述。
多人数インタラクションの分析手法 (知の科学) (2009/09) 坊農 真弓、 他 |
集団の知をうむ多人数の会話を言語・非言語を含めてどのように分析するかをまとめた本。
言語研究のための統計入門 (2010/12/10) 石川 慎一郎、 他 |
大量の言語データを統計的に分析するために必要な知識が網羅されている役に立つ一冊。ソフトウェアCD付。
リーディングス ネットワーク論―家族・コミュニティ・社会関係資本 (2006/08) 野沢 慎司 |
社会ネットワーク研究に大きな影響を与えた7本の論文をまとめた書籍。
自己言及性について (1996/08) ニクラス ルーマン |
自己言及について、あらゆるレベルの事例から論じたルーマンのコミュニケーション理論の決定版。
意識論から言語論へ―社会学の言語論的基礎に関する講義(1970/1971) (1990/11) ユルゲン・ハーバーマス、森 元孝 他 |
ハーバマスによる講義録。コミュニケーションに関する理論について論じられている。
法的対話論―「法と対話の専門家」をめざして (2004/11) 大沢 恒夫 |
対話の重要性について法曹、弁護士の切り口で論じ、そのあり方を提示する書。
談話におけるメタ言語の役割 (1999/11/30) 西条 美紀 |
談話においてメタ言語がどのように機能しているのかを様々な談話から分析。ボスS先生の博論。しかしアマゾン、「条」の字が違うがな。
メタ認知―認知についての知識 (ライブラリ教育方法の心理学 (2)) (1984/04) A.L.ブラウン、湯川良三 他 |
メタ認知研究の古典。心理学におけるメタ認知の重要性について論じた一冊。
【新版】組織行動のマネジメント―入門から実践へ (2009/12/11) スティーブン P.ロビンス |
組織で人はどう動くのか。組織行動学の全てをまとめた教科書。
社会心理学 (2009/01) 藤原 武弘 |
個人の社会行動がどこでどのようにあらわれるのか。社会心理学についてまとめた教科書。
コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる (2011/04/22) 山崎 亮 |
地域がその問題を自らの力で解決するために何が必要か。実践を通してコミュニティデザインのありかたについてまとめた本。