みみずで茶をのむ差室かな

高機構の中庭に新設した茶室で、研究やアートについておしゃべりする「差の湯の会2018Never ending underground~ミミズの会~」にゲストとして呼んでいただきました。久しぶりにミミズの話のみの一時間×2回。お客様は4人、2人という少人数制ですが、空間のデザインのためか圧迫感や緊張感はありません。なにより「なんちゃってお茶会」ということで、正式のマナーに則らなくていいので安心。

(会場は高機構の中庭に作られた茶室「差室」。写真奥に見える高機構の部屋はかつての教養動物の実験室。器具を洗いながらぼんやり中庭をみていたのは一体何年前か…)

(薄暗い室内)

お菓子はミミズの飼育に使っていた寒天をイメージしたものを用意していただきました。実験用のヤマトヒメミミズはシャーレにひいた寒天で飼っていたのです。実物はフェノールレッドを入れていたため若干ピンク色をしていたのですが、お菓子は涼しげな青。それにしてもこんなにぴったりなものを見つけてくるとは。

(右端が寒天のお菓子。奥は自作のミミズフェルトぬいぐるみ。研究に関する一品を、というリクエストで持ってきました

似たような話の展開になるかと思いましたが、1回目と2回目では違う話ができました。ひととき、雑事を忘れて楽しい時間を過ごしました。自分のやりたい研究は何なのか、常に考えていますが、あらためて振り返る機会にもなりました。

 

この「差の湯の会」は奥本素子さんが以前から継続的に実施している新しい形の科学コミュニケーションのフォーマットです。この後も8月まで様々なイベントが開催されます。詳しくはこちら