デュアルユースに言及した科学技術政策に関する文書等の変遷について、以下のようなツイートを2017年にしました。
文部科学省(2004)
「安全・安心に関わる公的機関や企業等の現場との連携や大学や基礎研究機関からの新技術シーズを継続的に提案していくための体制を整備する」https://t.co/qZoj2UnSQc— KAWAMOTO Shishin (@ssn35) July 5, 2017
内閣府(2005)
「優れた民生技術を安全分野において更に活性化」https://t.co/Qykf7YotpX— KAWAMOTO Shishin (@ssn35) July 5, 2017
ImPACT(2013)
「国民の安全・安心に資する技術と産業技術の相互に転用が可能なデュアルユース技術」https://t.co/uXDexYo48H— KAWAMOTO Shishin (@ssn35) July 5, 2017
研究開発能力強化法(2013)
「我が国及び国民の安全又は経済社会の存立の基盤をなす科学技術については、長期的な観点からその育成及び水準の向上を図る」https://t.co/9CA8NZQE4J— KAWAMOTO Shishin (@ssn35) July 5, 2017
第5期科学技術基本計画(2016)
「科学技術には多義性があり、ある目的のために研究開発した成果が他の目的に活用できることを踏まえ、ダイナミックなイノベーションプロセスの構築を図りながら、適切に成果の活用を図っていく」https://t.co/WYf02OKLeu— KAWAMOTO Shishin (@ssn35) July 5, 2017
以上、2004年から2016年までの「デュアルユース」の変遷。最終的に何言ってんのか意味不明。
— KAWAMOTO Shishin (@ssn35) July 5, 2017
ここに「デュアルユース」を継ぐ者が登場しました。
ムーンショット型研究開発制度(2019)
「失敗を許容しながら、革新的成果へと発掘・育成(結果的に、「失敗」という概念が消滅)」「スピンアウト」https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/gaiyo.pdf
「スピンオフ→民間ファンド・関係府省施策」/「他事業成果→スピンオン」/「スピンアウト→民間ビジネス・インフラ事業」https://www.kantei.go.jp/jp/singi/moonshot/dai3/sanko5.pdf
文書はImPACTやDARPAに言及しており、時系列的にも制度的にもImPACTの後継です。そして内容的にも「あるものが別のものにも役に立つ」「従って効率的・有用である」という広い意味での「デュアルユース観」が通底しています。