王子製紙尻別川第一発電所

2010.5.19に追記および修正

ニセコ駅から比羅夫駅方向へ向かって、尻別川左岸を走るダートを2kmほど行くと、古い建物が見えてきます。 大正10年に建てられた王子製紙尻別川第一発電所です。

(追記: wikipediaによると定格出力は6,100キロワット。)

20100507-1

発電所は右岸にあるのですが、橋は関係者以外は立ち入り禁止なので川を挟んで眺めることになります。
ここは天気がよければ羊蹄山の絶好の撮影ポイントなのですが、生憎の天気で羊蹄山は雲に隠れてしまい、尻別川は濁流になっていました。去年に引き続き撮影は失敗。

発電所というと、電力会社のものという印象があるかもしれませんが、企業のものも多いようです。
王子製紙は苫小牧に「王子専用道路」も持っていたりするので、これも「王子専用発電所」です。
セレブ。

さておき、発電は当初私企業が個別に行っていたものが統合整理され、電力の安定供給という規制もかけられ、現在のような電力事業者が整理されていったとのお話を講義で東京電力の方から伺いました。
現在太陽光発電や風力発電、マイクロ水力発電などが盛んになりつつありますが、それらがどのようにハード、制度的に従来の電力系統に統合されていくのかを理解するには、過去の事例も勉強する必要があるな・・・と今更ながら思います。
何かよい文献を探さなければ・・・

20100507-2

この王子発電所は現役のようですが2006年に廃止されたようですが、使われなくなった水力発電所を再利用した例もあります。 昨年9月に富山の下山芸術の森発電所美術館に行きました。 発電機を収めるための大きな空間をもつ建物、巨大なパイプ、高低差のある建物、見晴らしのよさはなかなか他にはない魅力があります。 余裕があったときに発電所美術館のエントリもアップしたいです。

【おまけ】
春の花というと、私はまずフキノトウをイメージします。

20100507-3

20100507-4

あとはミズバショウ Lysichiton camtschatcense。

20100507-5

エゾエンゴサク Corydalis ambigua

20100507-6

カタクリ Erythronium japonicumはまだ咲いていませんでした。