自転車を修理しました。
学生時代、同じ研究室にサイクリング部に所属していた後輩がいて、いろいろ教えてもらったのですが自転車には「顔」というものがあるそうです。
人によってそれはホイールだったりフロントギアだったりサドルだったりするらしいですが、スプロケット(フリーホイール)といわれる後輪のギアも顔であり心臓部でもあるでしょう。そこを交換しました。
愛用の自転車は12年位前に買ったミヤタのリッジランナー。
26インチではなく700Cの大きなホイールと細身のフレーム、それなりの軽さ(13キロ位だったか?)がカタログの中で目をひきました。
当時はクロスバイクというカテゴリーがまだ明確ではなく(だった気がする)、またサスペンションも出始めの時期でした(だった気がする)。街乗りに26インチのブロックタイヤはどうかと思いましたし、通常のサスペンション付きだと車重が重くなり、軽いサスペンションだと随分高価になるので、リジッドフォークのリッジランナーを購入。
小男なので2サイズある(あった気がする)うち小さい方のフレーム(400mm?)を選択しました。5万円くらいだったでしょうか(今の相場を考えると高い気が・・・)。
購入以来、タイヤやブレーキシューはもちろん、ブレーキワイヤーやシフトワイヤー、チェーン、グリップ、泥除けなどの消耗部分からサドル、グリップシフター、ペダル等周辺パーツを交換しつつ毎日自宅のあるM山からH大まで片道約10kmを走り続けました。
石か何かを跳ねて傷ついてしまったミヤタのロゴシールを剥がしてしまったのが悔やまれます。
現在の職場である東京にも連れてきて乗っていましたが、湿気のせいか、あるいはガレージに入れないせいか、錆びが出やすくなりました。また長年の酷使もあり歯飛びをするようになりましたが、半年ほどだましだまし低速ギアでのみ走ったりしていました(ひどい)。
とはいえ、いい加減限界なのでチェーンとスプロケットを交換することにしました(普通はもっと早く交換するものなのでしょうがなまぐさなので・・)。
■チェーンの交換 ・近所のホームセンター島忠でチェーンを購入(シマノHGチェーン 1080円) ・シマノチェーンカッターTL-CN23でチェーンピンを抜く >チェーンピン抜きという名前の方が良い気がするのは私だけでしょうか? ・しかしチェーンが錆びているのでなかなか回らない >このチェーンカッターはグリップが小さいので力を入れにくいのが難点 ・そこでソケットレンチの大きいものを二つ用意してチェーンカッターのグリップにはめて回す >こんなことをしてはいけない ・ピンが抜けたら古いチェーンをはずし、新しいチェーンをはめ、チェーンカッターでピンを押し込んで連結して完成
■スプロケットの交換
淡い期待を抱いて試走しましたが、当然のごとくやはり歯飛びしました。
そこでスプロケットを購入することに。通販もありますが、お店に行きたかったというのと、以前から利用しているサイクルベースあさひのリアル店舗が京急大森町駅近くにあることを発見したのでポタリングがてら行く事にしました。家からお店までは10kmないくらいです。
予想とは異なり、一般車が多い印象を受けましたが、店舗を設ける場合、やはりニーズを考えると一般車を優先させるべきなのかもしれません。そうじゃない人は通販でパーツ買ったり、車体組んじゃったりしますしね。
店頭にスプロケットは並んでいなかったので、店舗内スペースで整備している店員の方に「6段か7段のスプロケットありますか」と御願いするとパーツを入れた引き出しから持ってきていただきました。あったのは7段のみでした。今どき6段なんて折りたたみ自転車くらいです。
ちなみにリッジランナーは古い自転車なのでフリーハブ用のカセットスプロケットではなく、ボスフリー式のスプロケットです。フリーとはスプロケットの中心にある芯のようなもので、ペダル・チェーンの静止および逆回転時にホイールが回らないようにしている部分です。このフリーがハブ(車軸)側についているのがフリーハブで、今の良い自転車は皆フリーハブです。一方、フリーがスプロケットにくっついているのがボスフリー。古い自転車や現行のママチャリなどボスフリー式です。
・サイクルベースあさひ大森店でスプロケット(7段のボスフリー型)を購入(シマノMF-TZ21 1365円)
・ホイールをフレームから外す
・ハブやロックナット等はいじらず、そのままスプロケット抜きシマノTL-FW30をスプロケット中心にはめる
>ボス式にはTL-LR15ではなく、TL-FW30を使用
・スプロケット抜きをスパナで回すとスプロケットが外れる
>・・・はずだが、10年以上の酷使でびくともしない
・CRE556を吹いてしばらく放置して浸透するのを待つ
・ムキーっと力をかけたり、スパナに足をかけて踏み込んだりで何とか外す
【写真】 左)新しいスプロケットMF-TZ21 中)TL-FW30 右)古いスプロケット
・ハブのグリスアップ
>ベアリングを取り出して灯油で洗浄し、グリスを塗ってから元に戻す
【写真】スプロケットとベアリングを外した状態のハブ周辺。ハブ上からロックナット、玉押し、玉受け、そしてスポークがつながるハブフランジ(ロックナットの外側にさらにスペーサーとロックナットがあるが写真では外した状態)。玉受けの周囲にあるネジ溝にスプロケットがはまる。
・新しいスプロケットをはめて交換完了
ちなみに元々のリッジランナーは3×6の21段変速でした。元々ついていたグリップシフターは樹脂部分が劣化したので6-8年くらい前のSRAMのグリップシフターに変えました。
今回スプロケットを7段化したのですが、シフターは6段のまま。インデックスをあわせて一番軽いギアは使わないように調整しました。いずれ余裕があればシフターも交換しましょう。