糞塊の島

夏休みで洞爺湖に行きました。
洞爺湖は噴火後にできた窪地に水がたまったカルデラ湖ですが、その中心には大島、観音島、弁天島、饅頭島からなる中島があります。

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洞爺湖温泉街から出ている遊覧船(往復1320円也)で上陸したのは大島。
30分後に別の遊覧船が来るまで島を散策することができます。

とは言え、ふらふらできるのは桟橋から半径200m程度の場所で、売店やら小さな博物館があるのみです。
その先には柵が立っており、入山には届出が必要でした。

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トレッキングコースとしてなかなかよさそうな感じですが、準備もしておらず、予定がつまっていたので入りませんでした。残念。
トレッキングコースもですが、中島を一周できるカヤックコースとかあれば面白いと思うのですが… 

さておき、引き返すことに。そしてすこし湿った並木道できれいなミミズの糞塊を発見。

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大きい粒は大きいミミズ。
小さい粒は小さいミミズ。

木の幹にはトラップ。中に続々とシデムシ(ビロウドヒラタシデムシ?)が入っていきます。

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死肉をあさる地表徘徊性のシデムシを捕まえるには、地面にコップを埋めたピットフォールトラップを使います。私も大昔に苫小牧の北大演習林で実習しました。なつかしや。 しかしこのトラップは木にぶら下がっていますし、研究用であればラベルが付いているはずですが何もありません。 スズメバチ駆除用のトラップでしょうか?しかしほったらかしはよくありませんね。

柵の外側のみの極短散策でしたが、ちょっとしたものを見つけられたおかげで面白い散策になりました。
約10万年前に噴火によってカルデラの中に中島ができた直後は、当然土壌はない状態だったでしょう。
それが今では大木が茂り、大勢の鹿やシデムシが住むことができる土にあふれています。
その土を作ったのはミミズやその他の小さな土壌生物たちと考えると、その営々たる蓄積に気が遠くなります。

まさに糞塊の島。

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