CBSTのBPTRA

国立科学博物館でひらかれた、科学教育に関するシンポジウム「社会とつながる科学教育~博物館における科学リテラシー涵養活動の体系と人材育成」に出席しました。

誘導の張り紙に従って地球館の3階へ。
こんなところにシンポジウムなんかできるスペースあったっけ?

20101123-1

ありました。

20101123-2

講演は国内2件、海外2件でした。
興味深かったのはカリフォルニア大学デービス校から来日した方の講演。
UC Davisでは、大学の研究者と中・高校の先生が授業のために勉強するプログラムBPTRA (BioPhotonics Teacher Research Academies) を実施しているとのこと。

ただし分野は何でもというわけではなく、実施母体であるCBST (Center for Biophotonics Science & Technology)の研究分野であるバイオフォトニクス(レーザー光を用いて生物の研究を行う研究分野)に限られています。
(それにしてもアメリカの人は略字が好きですね・・・)

レベルはIからIVまであり、募集人数や内容に違いがあります。
学校の先生は研究者からのレクチャーや実習を通してバイオフォトニクスを学び、最終的には自分達の授業にどうバイオフォトニクスについての学習をいれていくか計画するようです。

内容に合わせてレベル分けをしている点はやはり重要だと思いました。
なんでもかんでも誰にでも、というのはやはり無理があります。

私も同様のプログラムをTK大の大学院科目で実施しています。
こちらは大学院生と小学校の先生のタッグで、大学院生のコミュニケーション能力向上と、先生の理科授業力向上を目指すものです。
昨年度から始めた講義で、学生や先生方のモチベーションも高いのでですが、まだまだ組立が甘いところがあるので、UC Davisのプログラムはいろいろ参考になりそうです。