「科学技術史特論」では輪読をしますが、今年度は課題図書としてJフォージ『科学者の責任:哲学的探究/Responsible Scientist: A Phylosophical inquiry』(産業図書2013)を選びました。本書では軍事研究、デュアルユース研究についてもかなり言及されています。フォージは軍事研究はどんな条件でもほぼ正当化できないという立場です。輪読ではそれをまず理解して、そこからどう考えを進められるかが問われるでしょう。
メンバーは院生5名、CoSTEP研修科生1名。今年もキーワード解説集を全員で執筆し、HUSCAPで公開予定です。
キーワード解説集を公開しました。81のキーワードを掲載しています(ちょっと多かったか・・・)
- 『科学者の責任:哲学的探求』キーワード解説集(2023年9月20日)
これまでの課題図書
- 2022年度: 『我々みんなが科学の専門家なのか』Hコリンズ(法政大出版会2014=2017)および原著
- 2021年度: 『二つの文化と科学革命』CPスノー(みすず書房1959/93=2021)および原著
- 2020年度: 『専門知を再考する』Hコリンズ・Rエヴァンズ(名大出版会2007=2020)および原著
- 2019年度: ”The Handbook of Science and Technology Studies 4th edition” Felt et al., ed. (MIT press 2016)
- 2018年度: 『ペンタゴンの頭脳』Aジェイコブセン(大田出版2015=2017)および原著
”A Web of Prevention: Biological Weapons, Life Sciences and the Governance of Research” Rappert & McLeish ed. (Routledge 2014) - 2017年度: ”Innovation, Dual Use, and Security: Managing the Risks of Emerging Biological and Chemical Technologies”(MIT press 2012)
- 2016年度: 関心のある科学技術コミュニケーション・STSの英文論文を選び、発表